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私がカメラをニコンから富士フィルムに乗り換えた理由と遍歴

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昔から撮るのは好きでしたが、現在は主に子供(4歳児)を撮ることが多い私。
一眼レフカメラはニコンから始まり、これまでずっとニコンでした。そんな私ですが、このたび今までのカメラ財産を全て投げ捨てニコンから富士フィルムにシステムを入れ替えました。

今回はここまでに至った経緯と、写真好き+子持ちなりの考えをお伝えします。父親になるみなさんのカメラ選びの参考になれば幸いです。

これまでの経緯

最初の一眼レフはニコンのD3100

初めての一眼レフはニコンのD3100でした。

レンズの事もよくわからず、セットで付いていた標準ズーム。それでも当時はコンデジでの撮影しかしておらず、「背景がボケる」「シャッターがすぐ切れる」「オートフォーカスが早い」等、一眼レフのすばらしさに心打たれておりました。

子供が出来たのがきっかけでD5200へ

次に買い換えたのはニコンのD5200。

これは子供が出来たのがきっかけです。「子供の写真は子供の目線で!」この言葉に後押しされ、バリアングル液晶が付いたこのモデルに乗り換えました。この頃は既に「単焦点レンズ」の存在も知っていて、35mmや50mmの比較的安いレンズを購入し、スゲー背景ボケる!暗いとこでも撮れる!とか言いながら楽しんでいました。

デカくて重い・・・ミラーレス機に乗り換え

そんなこんなで子供も3歳になり、色々と出かける事も多くなります。3歳にもなるとじっとしていない事が多くなり、それを追いかけるのが一苦労。しかも突然走り寄ってきたりと目が離せません。そんな理由からデカくて重い一眼レフが負担に感じていました。
そんな中出会ってしまったのが、富士フィルムのミラーレス機、「Xシリーズ」でした。
そもそもニコンやキャノンの丸みを帯びたデザインが好きではなかった私。富士フィルムの直線的で、クラシカルなデザインに一目惚れ。言ってしまえば「持つ喜び」も得たかったんですね。
そんな中大きさもコンパクトで直線的なデザイン、そしてクラシカルなX-T10に一目惚れ。D5200を手離し、X-T10に乗り換えました。

小さい!軽い!かっこいい!でも・・・

X-T10は私の所有欲を満たしてくれました。出かける際も苦にならず、妻も軽々持てるサイズ。これは良い選択だった!そう思い一か月使ってみたあたりで、一眼レフと違うミラーレスの性格と、富士フィルムの弱点に不満が出てきてしまったのです。そもそもよく調べもせず乗り換えた私がわるいのですが・・・。
主にニコンの一眼レフ(D5200)と富士フィルムのミラーレス一眼(X~T10)を比べるとX~T10の大きな不満点はこれ。

  • AF性能
  • 待機から復帰までの挙動

まずは「AF性能」です。これはある程度わかっていた事ですが、動きの速いものを撮る場合、素人に毛が生えた程度の方はなかなか厳しいものがあります。歩っている程度なら問題ありませんが、走ってこっちに向かってくる場合や滑り台で向かってくる場合など、AF-Cモード(自動で標的のピントを合わせてくれるモード)でも前後の動きにはまだ弱いです。ニコンであればAF-Cに設定しておけばフォーカス速度も速いので、上手く撮れる場合が多いんですが・・・。

次に「待機から復帰までの挙動」。ニコンの一眼レフの場合、電源をオンにしておいても、基本的に「待機状態」にはなりません。一眼レフの場合レンズから入ってくる情報を、ミラーやプリズムを使いそのままファインダーで見ることが出来ます。その為待機電力が少なくて済み、電池の減りもかなり少なくて済みます。しかしミラーレスカメラはそうはいきません。レンズからの情報は一度センサーで読み取って、ファインダー内か背面の液晶画面に写さなければいけません。この場合は電力を多く消費しますので、一眼レフのように常時撮影待機は出来ないんですね。
その為、ニコンの一眼レフであれば、常時電源をオンにしておいて、咄嗟の時に構えてすぐ撮影が出来ます。富士フィルムのミラーレス一眼の場合は、電源をオンにして、起動状態にある場合はすぐ撮影できますが、待機状態に入ってしまうともう一度オンオフをするか、ボタンを押さないと復帰しません。復帰は一秒もかかりませんが、どうしても撮りたい瞬間は逃しやすくなります。

結局一番の不満だったAF性能が決め手になり、「このままでは息子の今を撮り逃す!」と、恐怖観念に飲まれた私。またしてもニコンに、元鞘に戻ることとなりました。

ここまでくるとちょっとした病気です。もう少し続きますので、お付き合いください。

やっぱりAF性能重視!ニコンD7200へ

「やっぱりお前だよ。これからはずっと、な?」ニコンD7200に乗り換えです。

実生活ではこんな事ないんですよ。浮気、ダメ、絶対。
やっぱり撮るために産まれた機械。AFが早い早い。一緒に単焦点レンズの20mm手ブレ補正無しをつけて「いました」が、走り回る息子もなんのその。マシンガンのように撮影出来ます。まさに機械と人の融合。撮る生き物と化した私。これでいいんだ!これがいいんだ!そう思っていたあの頃。

帰って写真を見返す。妻の一言。

D7200に乗り換えて2ヶ月が過ぎた頃。妻と一緒に写真を見返していた時の事。妻から一言。

「やっぱり写真下手くそだね。」

わかってはいました。でも、息子の今を撮る、「記録」するのを第一に考えいた私。むしろ「撮らなきゃいけないんだ!」とい言い訳をしていた気もします。撮りゃなきゃいけないという言い訳をして、「良い写真を撮る」という努力を全くしていませんでした。
ちゃんと撮れる事ももちろん大事です。ただそれよりも、後で見返した時にその時の思い出や情景が浮かぶような写真でなければ、ただの記録でしかありません。撮る側も見る側も楽しくありません。
言われた事にショックを受けつつも、前向きに反省していた私。妻は写真を見ながらもう一言。

「この写真とかはいいじゃん。このへんの写真。」

それは富士フィルムX-T10を使って撮った写真でした。写真を見返してみると、確かに自宅の同じ環境で撮った写真も、ニコンはありのままを写す感じですが、富士フィルムはなんというか普段の生活をほんの少し、派手に、いい意味で誇張して写してくれる気がします。
後で調べて解った事ですが、もともとニコンはカメラメーカーで、「撮影する事」に重点を置いているメーカーです。スポーツ専門のカメラマンのほとんどがニコンを使うのはこの為。私たちが普段目にするプロの写真のほとんどは、撮影後にレタッチを行っているのがほとんどです。フィルムカメラで言う現像ですね。明るくしたり暗くしたり。色味を変えたり白黒にしたり。その他諸々を行って素敵な写真に仕上げています。(そうでは無い場合も多々あるかとは思います)
変わって富士フィルム。こちらは元々フィルムメーカーです。ニコンは撮るため、富士フィルムは撮った写真を仕上げるメーカーです。そのため撮る事に関してはまだ物足りない部分もあります。けれど写真の仕上がりに関してはホントに素晴らしいの一言(語彙が少ない・・・)好みの問題もありますが、私はもう富士フィルム以外では考えられません。是非一度レンタルでもいいので体験してみてください。

色々あって最終的に富士フィルム「X-Pro2」へ

そもそも二台持ち出来れば一番いいんですがそんな財力はありません。色々ありましたが私は富士フィルムX-Pro2に決めました。

オートフォーカスの遅さはニコンやキャノンと比べると、子供を撮るには練習が必要です。どんな瞬間も逃したくな方、撮影後のレタッチもしっかりやりたい方、カメラのサイズが苦にならない方は、ニコン・キャノンの家族向け一眼レフをおすすめします。これでスマホの写真とはかなり違う写真が撮れるはず。走ったり、ジャンプしたり。その一瞬をすぐに写真に収める能力はキャノンやニコンの一眼レフが一番でしょう。
これだけだと富士フィルムは何がいいの?って感じになっちゃいますね。富士フィルムのいいところ。それは第一に写真の色や雰囲気、そして肌の質感や髪の毛の美しさです。好みの問題もあります。けれど自分が撮った写真を見比べ、私は富士フィルムで子供の写真を残したいと思いました。それぐらい仕上がりに違いがあります。レタッチを基本行わない私にとっては、うまい具合に仕上げてくれる富士フィルムが、やっぱり合っていたのだと思います。AFの性能は若干不安ではありますが、Pro2になってかなり改善されているので、後は割り切って愛情を持って富士フィルムを使っていきます。

なかなか店頭で試しても、写真の仕上がりの判断は難しいと思います。最近では富士フィルムもカメラのレンタルを行っていますので、そちらを使ってみてください。もしくは富士フィルムのミラーレス一眼ではなくてもコンパクトデジカメでも出てくる写真は富士フィルムの色ですので、この辺から始めてみるのもいいかもしれません。

まとめ

長々と書きましたが、結局のところ私は富士フィルムの写真に惚れ込んでしまったんです。富士フィルムのミラーレスカメラには、一眼レフに劣る部分も多々あります。ただ、それを受け入れてまでも「このカメラで撮りたい!」と思わせる素晴らしさがこのカメラにはあります。
これからカメラを買う方、今の写真が納得いかない方。大いに悩んでください。そして私のように沼にはまらない程度に、湖畔でカメラライフを楽しみましょう。
最後にいくつか富士フィルムで撮影した写真をのせたいと思います。上手くは無いですが気に入っている写真です。ちなみに全てレタッチは何もしていません。
それではまた。

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POSTED COMMENT

  1. memory より:

    こんばんは(﹡ˆᴗˆ﹡)
    初めまして!ブログネームmemoryと申します
    ブログ記事読んで、わぁ私と似てる〜って嬉しくなってコメントしてます
    わたしも子供が生まれてカメラにはまってからいろいろ渡り歩いて今pro2 に落ち着いたところです。いいですよね(﹡ˆᴗˆ﹡)富士のカメラ
    お互い富士カメラで子供写真残しましょう♪

    • iceru より:

      memory 様
      コメントありがとうございます!返信が遅れてしまって申し訳ありません。

      ブログ拝見いたしました!
      フルサイズとは言え私と同じような境遇で笑いましたw
      それよりも写真!とても良いですね・・・!
      私も道具ばっかり揃えてないで、もっと腕を磨こうと痛感しました。

      やっぱり富士のカメラは良いですよね。忙しい二児の親としては、
      撮って出しで上手く仕上げてくれる富士は最適な気がします。
      私ももう富士以外には浮気しません!たぶん。

      またブログ拝見させていただきますね。それでは!

  2. モラエス饅頭 より:

    20年前、すでに生産中止になっていたミノルタCLEでレンジファインダーにはまり、コンタックスGシリーズではレンズにほれ込みました。特にビオゴン21mmは歪曲が感じられず、一眼レフのレンズとは一線を画す写りでした。今のカメラはライカM8とMEですが、ビオゴンもMマウントに改造して使っています。しかし、ライカは0・7mしか寄れないので、APSセンサーのサブ機を考えています。機種やレンズの豊富さからしてフジに行き着きますね。

    • iceru より:

      モラエス饅頭様
      コメントありがとうございます。
      ツァイスのレンズ・・・興味あります。ですがここに足を突っ込んだら更なる深みにハマりそうで怖い。いつかはMマウントレンズとは思っておりますが!
      レンジファインダーだとPro2ですかね。レンズも色々と出揃って来たのでフジはサブ機にはうってつけかと・・・!もう少し小さいレンジファインダー機が出るといいんですけどね。

  3. まるこ より:

    ちょうど富士フィルムのカメラに興味があったので、大変参考になる体験記でした。
    一つお伺いしたいのですが、X-T2ではなくX-Pro2を選んだ大きな決め手はありますか?(購入されたときはまだX-T2は出てなかったでしょうか・・・?

    • iceru より:

      まるこ様

      コメントありがとうございます。
      私がPro2を購入した当時はまだX-T2は発売されていませんでした。出るという噂はありましたが。

      その後X-T2発表後に買い替えを私なりに検討した記事もありますので、そちらも参考までにどうぞ。https://worldiceru.com/post-875/

      一応この記事の中では買い替えでの検討にはなりますが、Pro2を選びました。まず大きな決め手はデザインと質感といいますか、仕上げの違いでしょうか。X-T2も店舗で触ってみましたが、質感はやはりPro2が断然良いと感じました。(好みの問題もありますが)デザインもすっきりとしていて好みでしたので。常に持ち歩くものでしたので、このあたりを重視しました。

      ですが、機能的なところで見ると、チルト液晶だったり4K動画だったり大きなEVFファインダーだったり。お恥ずかしい話今現在はEVFに頼りっきりの私はPro2のOVFをほとんど使ってませんし・・・。少しファインダーが小さいと感じています。OVFが必要なく大きなファインダーと機能を求めるとX-T2になるかと思います。

      都内であれば、アキバの淀橋とか六本木であればフジフィルムスクエアがあるので現物を見るのであればオススメです。普通の一眼レフを今まで使っていらしたのであれば、ミラーレス一眼は電池の持ちとかファインダーの見た目とか色々と違うところもありますので、一度試してみる事をお勧めします。

      暖かくなってきたので欲しいところですよね。

      • まるこ より:

        比較の記事をすでに書かれていたんですね!とても参考になります、ありがとうございます!

        私もOVFが一番気になっていたので、お店で見てみて比べてみたいと思います。(ただ、いろんな記事を読んでいると、すでに心はT-2に寄っています笑)

        デジタルの一眼は持っておらず、学生のときに銀塩のOM-2を使っていたんです。
        ただ、経年劣化でついにシャッターが動作しなくなってしまって、デジタル使ってみようかなと思ってネットサーフィンしているところでした。

        ご丁寧なお返事ありがとうございました。

  4. ベスパパ より:

    私も一眼レフから富士フイルムに変えました。理由は男のわりに手が小さいこと。とにかく富士で撮った写真を、自宅に帰ってパソコンの画面で見ると、ハッとするほど、俺って天才、と思うほどきれいな写真が撮れているんです。これは今までキヤノンでもニコンでも感じなかったことです。もう一眼レフには戻れません。

    • iceru より:

      ベスパパ様
      コメントありがとうございます。まさにそうなんですよ!ニコンやキャノンは撮る事に関しては申し分ないんですが、画像加工ありきですからね。やっぱりそれぞれ向いているカメラがあるんだと思います。これからも富士フィルムで存分に写真を楽しみましょう!

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