動きの速い子供を撮るにあたって、特にネックになるのがフォーカススピード。そもそもここが弱い富士機で素人に毛が何本か生えたぐらいの私が撮ろうとする事自体どうかしてるんです。でも富士で撮りたい。富士の画が一番好きなんですもん。
紹介前の前提として、お小遣い制の私にはレンズを全て買って試すような事は出来ません。その為使ったことのないレンズや、まだ必要無さそうなレンズは出てきません。今だと望遠系のレンズですかね。秋口の運動会には必須になりますが・・・今から悩んでます。
それと視力があまり良くないのと、そもそも手動でのフォーカスに慣れていないので、オートフォーカスを多用しています。動き回る子供を撮影するには、手動でのフォーカスはかなりの手練れでないと難しいです。なので私が富士フィルムのレンズに求めるものは【 オートフォーカスの速度 > 使いやすい画角 > 大きさ・重さ > 画質 】となります。
今まで使用したレンズ
※私の現在の機種はX-Pro2なので、これから書く評価はX-pro2を使った場合が基準になります。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
まずは富士フィルムの標準ズーム。これは実に素晴らしいレンズです。初めての一眼でとにかく色々と撮ってみたい方におすすめ。F値も広角側で2.8と明るいレンズ。しかも小さい、かなり小さい。とりあえずはこれでほとんどの撮影はこなせます。オートフォーカスも比較的早くて、手振れ防止まで付いてる。しかも安い。一家に一台の万能レンズです。
XF35mmF2 R WR
やはり映りに関しては単焦点レンズという事でこちらを購入。F1.4と迷いましたが、AFのスピードと小型化、そして防水防塵性能付きという事でこちらにしました。子供と一緒だと水際で遊ぶ事も多いですから。実際F2でもISO感度上げれば夜間の撮影は可能でしたし、何よりオートフォーカスのスピードがX-pro2だからというのはありますが、他のレンズと比べると早いです。咄嗟の撮影にも対応できます。子供を撮る方にはおすすめしたいレンズです。値段もそれほど高くありませんし。
難点としては画角。この換算53mmの画角は常に近くにいる1~4歳ぐらいの年齢だと近すぎます。食卓のテーブルで向かいに座って撮影する場合を例に出すと、このレンズではバストアップぐらいしか撮れません。食べてる料理と一緒に撮るとなると、それこそデカい丸テーブルぐらいじゃないと難しいでしょう。
XF23mmF1.4 R
子供を撮るには最適な画角じゃないでしょうか。一本ぐらいはF1.4が欲しかったっていうのは内緒です。
iPhoneの画角ほど引きではなく向かいのテーブルに座っている場合も程よく料理と子供が収まります。ただ、画角は完璧なんですが、レンズが意外とデカくて重いです。XF35と比べちゃうとかなりズッシリときます。オートフォーカスのスピードも今一つ。XF35と比べるとワンテンポ遅れる感じです。もう一つ難点はこのレンズ意外と寄れないんです。最短撮影距離は28cm。子供は突然近くによって来るときもあるので、もう少し寄れるといいんですけど。映りに関しては、文句の付けようがありません。
FUJIFILM XFレンズ FUJINON F XF23mmF1.4R 単焦点 広角
XF18mmF2 R
XF23に近い画角でなおかつ寄れるという事で購入。最短撮影距離は18cmとかなり寄れます。小型のパンケーキで寄れるレンズです。
が、これは今までのレンズと違ってフォーカス時の動きがちょっと違うんです。今まで紹介したレンズは全てインナーフォーカス式といって、レンズの中で調節用のレンズを動かしてフォーカスする方法なんですが、このXF18は「全群繰り出し式」でレンズの全長を変えてフォーカスする方式です。フォーカスの安定性はあるらしいんですが、スピードもインナーフォーカスと違って遅いですし、フォーカス時にガコガコと大きな音がします。最初は壊れてるんじゃないかと疑いましたよ。たまにこのカメラで動画も撮ったりするんですが、この音が動画にも盛大に入ってしまいます。画角はiPhoneとほぼ同じなので、慣れてる画角ではあります。面白くはないですが。
XF14mmF2.8 R
XF18よりも更に広い広角レンズ。f値は2.8と若干不安は残りますが、iPhoneよりも広い画角でいつもと違う楽しみ方が出来るレンズです。超広角ですが、ほとんど画に破綻が無く、建築物を撮っても違和感がありません。子供と一緒に風景も一緒に切り取れるこの画角はとても撮っていて楽しいですね。オートフォーカスのスピードもXF35F2ほどではないですが、今まで紹介した中では早く、子供撮りにもおすすめ出来ます。難点はf値が2.8なのとフードがちょっとダサい事。フードとしての役割は果たしそうですが、せっかく本体が小さいのにこれはちょっといただけません。
私はコチラに切り替えました。一応これだとケラレはありません。
今使っているレンズ
最終的に残っているレンズはこちらです。
- XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
- XF35mmF2 R WR
- XF14mmF2.8 R
この三本になりました。結局常時付けているのがXF35 F2。次いでXF14です。ズームレンズは遊園地とか乗り物に子供が乗る場合に近づけない時に使うぐらいです。やはり単焦点は画角が固定されてはいますが、画は綺麗ですしこの画角でどう撮るかという楽しみもあり、最近はめっきりこの短焦点レンズ二つで撮っています。
今後の課題は秋に控えた運動会。今のXF18-55では間違いなく撮り切れないでしょう。最低でも200mmぐらいは欲しいところです。ただ、今の富士のレンズではXF55-200・XC50-230あたりですが、どちらもオートフォーカスのスピードはかなり遅い・・・。一応最新のでXF100-400なんて化け物レンズもあるんですが、保育園の運動会でこれ付けてれば通報されかねないレベルのデカさ。AFのスピードはかなり早いそうなんですが、金額的にも大きさ的にも厳しい・・・。悩みは尽きません。これが楽しかったりするんですけどね。
※実際にX-Pro2で運動会を撮ってみましたのでこちらもどうぞ。
富士フィルム X-pro2 で運動会を撮る!やってみた結果と感想
FUJIFILM フジノンレンズ XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
最後に
以上子供撮りに重点を置いた私のレンズ構成でした。正直動きものを撮らないのであれば、画角とf値、あとは大きさで決めていい気がします。子供を撮りたい場合は参考にして頂ければ幸いです。