富士フィルムのXF10が届きました。触った感じのレビューはこちら。
GRⅢ買っちゃいました。XF10と比較してみた記事はこちら。
勢いで買ってしまったXF10ですが、リコーのGRⅡの存在を思い出し、今更いいなぁと思っているわたし。
同じセンサーサイズAPS-C、同じ画角、同じようなサイズ感。
なんで買う前に悩まなかったの・・・。
今回はそんな永遠のライバルカメラ、GRⅡとXF10を色々比べてみます。
XF10とGRⅡのスペック比較
とりあえずスペック比較をしてみるとこんな感じです。
※ピンクの箇所がスペック的には上と思われる箇所。
商品名 |
FUJIFILM XF10 |
RICHO GRⅡ |
---|---|---|
大きさ | 幅:112.5mm×高さ:64.4mm×厚み:41.0mm (最薄部25.9mm) | 幅:117.0mm × 高:62.8mm × 厚み:34.7mm(操作部材、突起部を除く) |
重さ | 約278.9g (付属バッテリー、メモリーカード含む) | 約251g(電池、SDメモリーカード含む) |
レンズ | フジノン単焦点レンズ 焦点距離 f=18.5mm(35mm判換算:約28mm相当) 開放F値 F2.8 レンズ構成 5群7枚(非球面2枚) | 18.3mm(35ミリ判換算で約28mm相当) |
絞り | F2.8~F16 1/3EVステップ(9枚羽根) | F2.8~F16 |
オートフォーカス方式 | インテリジェントハイブリッドAF(コントラストAF/像面位相差AF) | コントラストAF |
NDフィルター | なし | あり |
ホットシュー | なし | あり |
ファインダー | なし | なし |
撮像素子 | 23.5mm×15.7mm(APS-Cサイズ) 正方画素CMOSセンサー 原色フィルター採用 | 23.7mm × 15.7mmサイズCMOS ローパスフィルターレス |
有効画素数 | 2424万画素 | 総画素数約1690万画素 |
コンバージョンレンズ | 取り付け不可 | 取り付け可能 |
フィルムシミュレーションモード | 11モード ACROSなし | |
タッチパネル機能 | あり | なし |
記録メディア | SDカード(~2G)/SDHCカード(~32G)/SDXCカード(~256G) UHS-Ⅰ 対応*1 | 内蔵メモリー(約54.0MB)、SD/SDHC/SDXC/メモリーカード(SDHC、SDXCメモリーカードはUHS-I規格に対応) |
撮影可能範囲 | 約10cm ~ ∞ | 標準:約0.3m~∞ マクロ撮影時:約0.1m~∞ |
撮影感度 | ISO200~12800(1/3段ステップ)(標準出力感度)拡張感度設定 : ISO100/25600/51200 | AUTO、AUTO-HI(下限/上限設定可能)、マニュアル(ISO100 ~ 25600) |
露出制御 | P(プログラムAE)/A(絞り優先AE)/S(シャッタースピード優先AE)/M(マニュアル露出) | プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、シャッター&絞り優先AE、マニュアル露出 |
露出補正 | -5.0EV~+5.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV) | 静止画撮影時:±4EV、1/3EVステップ、動画撮影時:±2EV、1/3EVステップ |
顔検出機能 | あり | 最大10人まで検出 |
瞳検出機能 | あり | なし |
シャッタースピード | 【メカニカルシャッター】 30秒~1/4000秒 【電子シャッター】 30秒~1/16000秒 【メカ+電子シャッター】 4秒~1/16000秒 |
1/4000 ~ 300秒、バルブ、タイム |
連写(最大時) | 約6.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGは約13コマ) | 約4コマ/秒 |
セルフタイマー | 2秒/10秒/スマイル/カップルタイマー(LV.1~LV.3)/グループタイマー(1人~4人)/フェイスオートシャッター | あり |
インターバルタイマー撮影 | なし | あり |
フラッシュ | 固定式 オートフラッシュ(スーパーiフラッシュ) 撮影可能範囲(感度1600時) 約30cm ~ 7.5m ガイドナンバー:約5.26(ISO100・m) |
調光範囲 約0.2m ~ 3.0m(ISO AUTO) ガイドナンバー 5.4(ISO 100換算) |
背面モニター | 3.0型 3:2アスペクト タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター 約104万ドット | 3.0型 透過型液晶、約123万ドット、保護カバー有り、画像モニター輝度調節(AUTO/MANUAL) |
動画 | 4K 3840×2160 15p 連続最大 約30分まで Full HD 1920×1080 59.94p/50p/24p/23.98p 連続最大 約30分まで HD 1280×720 59.94p/50p/24p/23.98p 連続最大 約30分まで ハイスピード動画 1280×720 1.6x/2x/3.3x/4x 連続最大 約7分まで |
Full HD(1920×1080、30fps/25fps/24fps)、 HD(1280×720、60fps/50fps/30fps/25fps/24fps)、 VGA(640×480、30fps/25fps/24fps) |
デジタルテレコンバーター | 28mm* (通常)、35mm*、50mm* *35mm判換算 | 35mm/47mm |
ダイナミックレンジ設定 | AUTO、100%、200%、400% | AUTO/ 弱/ 中/ 強 |
アドバンストフィルター | トイカメラ/ミニチュア/ポップカラー/ハイキー/ローキー/ダイナミックトーン/魚眼/ソフトフォーカス/クロススクリーン/パートカラー(レッド/オレンジ/イエロー/グリーン/ブルー/パープル)/霞除去/HDRアート/リッチ&ファイン/モノクロ(近赤外風) | 白黒、白黒(TE)、ハイコントラスト白黒、クロスプロセス、ポジフィルム調、ブリーチバイパス、レトロ、ミニチュアライズ、シフトクロップ、ハイキー、HDR 調、明瞭コントロール、光沢コントロール、 かすか、雅(MIYABI)、鮮やか、人物 |
ワイヤレス転送部 | 準拠規格 IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル) アクセス方式 インフラストラクチャーモード 暗号化方式 WEP/WPA/WPA2 mixed mode | IEEE 802.11b/g/n (無線LAN標準プロトコル) |
Bluetooth® | 準拠規格 Bluetooth Ver. 4.1 (Bluetooth low energy) 使用周波数範囲 2402~2480MHz(中心周波数) | なし |
NFC | なし | あり |
標準撮影枚数 | 静止画撮影:約330枚 | 静止画撮影:約320枚 |
起動時間 | 約0.7秒(ハイパフォーマンスモードON時)、約1.1秒(ハイパフォーマンスモードOFF時) | 1.0秒 |
スペック以外にも今回私が重要視しているのは下記の部分。
- 持ち運びやすさ(ポケットに入るかどうか)
- デザイン
- 撮影までのテンポ
- オートフォーカスの速さ
- 写真の仕上がり
一つづつ確認してみます。
持ち運びやすさ(ポケットに入るかどうか)
今回一番重要だったのがこの要素。子供と出かける時はもちろん、出勤時も持ち歩きたいので、なるべく小さいほうがいい。
近くのショップで見比べます。大きさはそれほど変わらない感じですが気になるのは厚み。
意外と違う。XF10はレンズ部分が出っ張ってますね。
しかもGRⅡはこれで完結しますが、XF10はこれにレンズキャップが付くんですよ。
レンズキャップはかなり薄いですが、外す時は左右のボタンを押す必要があって、撮影前に外すのが面倒。このレンズキャップのこともあり、ズボンのポケットに入れるとやはりレンズ部分が出っ張って気になります。
ちなみにストラップホールはGRⅡが左右に二つ、XF10は一つのみです。これはもともと首からかける気はないのでこれはまぁよしとします。
持ち運びやすさでいえばGR2の方が完成されている感じがありますね。
デザイン
はっきり言っちゃうとGRⅡが好みです。とくに背面のメカメカしい感じたまりません。タッチモニターが苦手というのもあります。色々と咄嗟に操作しやすいのはGRⅡでしょう。
XF10はシンプルなのが売りなんでしょうけど、なんか面白く無いですね。無難になりすぎというかなんというか。
シンプルなぶん女性受けは良さそうですけどね。タッチモニターも付いてますし。
撮影までのテンポ
これも店頭で確認しましたが、電源オンから撮影まではどちらも大きくは変わらず。XF10はこれにプラスでレンズキャップを外す動作が入るので、ワンテンポ遅くなります。
キャップが無ければXF10が若干早いんでしょうけどそれも誤差の範囲。キャップ無しはさすがに怖いのでキャップをつけずに使う選択肢はなし。
総合的にみて撮影までのテンポはキャップをはずす動作の分GRⅡの方が早いでしょう。
オートフォーカスの速さ
XF10はコントラストAFと像面位相差AFを使っていますが、GRⅡはコントラストAFのみとなります。
これはどうみてもXF10に分がある気がします。店頭で比べた時はそれほど違いを実感できませんでしが、動いている被写体を追う場合は違いが出てくるかもしれません。
ですがXpro2などの上位機種と比べると明らかに遅いし迷う場面もあるので、ソニーやパナソニックのようにビシバシAFが決まるかといえばそんな感じではありません。ある程度理解してうまく付き合っていく必要があります。
GRⅡは外などで使用していないので何とも言えませんが、結論としてはXF10もオートフォーカスはそんなに早くありません。動画も撮ってみたのでこちらもごらんください。
写真の仕上がり
まだほとんど撮れていませんが、富士の色が出てると思います。GRⅡは使ったことがないので、そちらなんとも言えません。
こちらがXF10の写真です。
解像度もXF10の方が断然上ですから、デジタルテレコンを使うにしてもある程度安心できます。仕上がりに関しては好き嫌いもあるので、解像度的にXF10に軍配としておきましょう。
結局どっちがいいのか
勢いで買った後の比較でなんですが、GRⅡかなり良いってことに気づきました。
XF10のいいところは解像度とFUJIFILMの色、タッチパネルとシンプルデザインといったところでしょうか。
だったらGRⅡ買えば良かったじゃん!って声が聞こえてきそうですが、FUJIFILMの色に心酔している私です。XF10でいいんです。XF10でいいんです。
たまたまGRⅡが色々と優れていただけで、XF10にもいいところはたくさんありますよ。解像度とかね。あとは・・・マニュアルフォーカスしやすいとか。
そんなわけでGRⅡに後ろ髪をひかれつつ、これからXF10をガシガシ使いまくっていこうと思います。とりあえず色々撮ってみましょうかね。
それではまた。